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TERRAIN LAB -テラインラボ-

2019.03.11

KOGEL

KOGELは屋外でのテストデータを信じる。この方法が世のライダー全員にとってベストではないということはよく分かっています。もしあなたがオリンピック代表選手で個人パシュートのメダル獲得を狙っているのであれば、キレイな室内環境での摩擦抵抗テストの方がベストパフォーマンスを導く価値あるデータをもたらしてくれると思います。しかし、我々のほとんどが日常を舞台とするライダーである。

 

通常、研究施設のような屋内ラボでは摩擦係数のような1つだけのことに焦点をあてて研究をおこなう。シクロクロスの場合、走り出しの1kmぐらいはその研究施設に近しい環境かもしれないが、その後は声援と共に土や泥がチェーンに降り注ぐのが延々と続くことになる。

BBとチェーンはとても簡単に摩擦を減らせるという点で似ています。高粘度グリスよりサラサラでワックス由来のオイルの方が良いと容易に判断できます。摩擦を減らすことはできるが耐久性はどうでしょうか。チェーンは走行毎の注油は容易だが毎週のようにベアリングのメンテナンスを行っている人を見たことがありません。そういう事情もあり、低摩擦とメンテナンス性の高さという絶妙なバランスを模索することがKOGELの使命でもあると考えています。

年に1度のメンテナンス以外に何も心配もないというのが理想ではあるものの、それは時折降られる通り雨や砂利道への迂回など1年の間で走行するどんな状況にもベアリングが耐えなければいけないことを意味します。私の知る限りではそれらのシチュエーションを再現できる実験施設はないです。

私の知るベアリングテストは、キレイな環境下での摩擦テスト、あるいは故障するかどうかを見るため日常で与えられることのない回転数までベアリングに負荷をかけての摩耗テストのどちらかである。途中で土を投げるとか水を与えて一週間放置するとか、テストの合間に高圧洗浄を用いるという項目は上記のテストに含まれていないだろう。

これら全ての理由によって、我々はサポートライダーやテスターとの密接な作業によって目下の役割を果たす製品を提供することしかできないと感じています。この活動を我々はTERRAIN LABと呼んでいます。

アメリカのプロコンチであるユナイテッドヘルスケアは26人ものライダーをフルシーズン投入するし、アマンダ・ノーマン(2016 Dirty Kanza 200優勝)は同じバイクでシーズン通じてシクロクロス、グラベルレースに参戦し、マキシス・シマノシクロクロスチームは3名のプロライダー全員がBBのメンテナンスなしで全レース出場する、これらが正に伝えたいデータなのです。

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