NEWS

ベアリングシール選択の自由

2019.05.13

KOGEL

KOGELのベアリングには2種類のベアリングシールがあり、一つはオンロード用のROAD、もう一つはオフロード使用を想定したCROSSと名付けています。ロードバイクやTTバイクなど舗装路を走るバイクはROADシール、シクロクロスやMTBなどダート走行がメインのバイクならCROSSシール仕様を選べば問題ないと普段お伝えしています。

しかし、中には「雨の舗装路だとかなり汚れるがROADシールでも大丈夫か」という質問をいただきます。例えば上の写真のような雨上がりの路面だと水分と共に路面の砂や細かいゴミを巻き上げてバイクを著しく汚すのは多くの方が経験していることかと思います。こういう場合、ROADシールでベアリングは保護できるのでしょうか?

濡れた路面だとアスファルトの上を走っていてもこんな感じに汚れが目立つ状態に。ちょっと不安になりますよね…

もし雨でも(路面が濡れた状態でも)頻繁に走りに行く方はCROSSシールバージョンのBBの方が良いかもしれません。ただ、経験則で雨でも積極的に乗る方は洗車やメンテナンスもマメという場合が多いので、付着した汚れをその日のうちに落とすのであれば、そして最低でも1年に1回はBBのオーバーホールを実施するのであればROADシールでも大丈夫かと思われます。雨の日や路面の濡れた日に走らない方はROADシール仕様が良いと思います。

CROSSシールは接触式タイプなのでベアリングの密封性が高いことから保護性能も高い訳ですが、シールがレースに接触している分ROADシールより若干抵抗が増えます。KOGELが分析したところその差は0.5ワット程度ということで、コンポメーカー純正のスチールボールベアリングのBBと比べてもCROSSシール仕様のKOGELのBBはよりスムーズに回転します。

BBベアリングの上からダストカバープレートが装着されているので、大きなゴミなどの侵入は事前に防いでいる。ROADシールが多少の雨をこなせる理由はここにあります。

ほとんどの方がBBを交換された後、そのことを忘れてしまう傾向にあります。初めはそのスムーズな回転に感動するかもしれませんが、それに慣れてしまうと意識が及ばなくなるものです。長年放っておいて不具合が出てきたときには手遅れということにならないよう、少なくとも年に一回の車体のオーバーホールの時にはいたわってあげていただければと思います。

BRAND

PAGETOP