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SIDI 2024.04.19

【第3回】SIDI 世代を超えてつなぐサイクリングシューズ「SIDIを選ぶ決め手とは?」

サイクリングシューズ「SIDI(シディ)」をテーマに、世代を引き継ぎながらインタビューを行う本企画。

第三回は、東京都世田谷区で自転車店を営む サイクルクリニックK& オーナー 小西裕介 氏にお話を伺いました。

サイクルクリニックK&は、元実業団選手として国内レースに参戦、メカニックとしての経験も豊富な小西氏が、ロードバイクのメンテナンスサービスを専門に行うお店です。小西氏のロードバイク経験は40年に渡り、その経歴の中でサイクリングシューズにはSIDIを愛用してきました。

今回は小西氏に、SIDIを選ぶポイントを教えていただきました。

―ロードバイク歴40年と伺いましたが、ロードバイクに乗り始めたきっかけを教えてください。

もともとはただのサイクリングから始まりました。自転車が好きで一つ違いの兄と小学3年生の時には、100kmを乗ったりしていました。自転車でどこまで行けるんだろうと思って、最初に昭島まで行ったんです。中学生になって江ノ島に行った時に友人が乗っていたドロップハンドルの自転車がいいなと思ってから、ロードバイクに興味を持ち始めました。

―SIDIを履き始めたのはいつ頃で、どういったきっかけでしたか?

中学2年生の時に叔母が買ってくれたんです。初めて買ってもらったサイクリングシューズがSIDIでした。今でもよく覚えているのですが、黒と黄色のレボリューションというモデルで、その時はアッパーも靴底も本革だったんです。1987年でした。

―トゥークリップのシューズですね。

そうですよ。ビンディングペダルは、ベルナール・イノーが85年ごろに使ったのが一番最初だと思いますが、当時はビンディングペダルなんて買えなかったですからね。

競技を始めてからは、GENIUSの初代モデルを履いていました。ツール・ド・台湾に出場した時にも履いていましたね。他にもジャパンカップの時とか、SIDIは本当によく履いていますよ。

―当時のシューズで印象に残っていることはありますか?

当時はサイクリングシューズのことをレーサーシューズって言っていました。その頃、SIDIのライダーというモデルがカッコよかったですね。黒ばかり履いていたんですけど、ライダーは青色で、ベルクロを採用したシューズだったんです。でもベルクロが短くて思うように絞められなかったので、靴屋さんに持っていてサードパーティ製のパワーアップベルトをつけてもらっていました。それで成績も上がってホビーレースでは優勝したり、ツール・ド・おきなわにも出場しました。

―ずっとSIDIを履いているんですか?

他のメーカーもやっぱり履きますね。SIDI以外で長かったのはシマノですね。あとはRIVAとかね。競技をやっていた高校生の頃にシャーリー・モテっていうフランスの選手に憧れて購入しました。80年代後半です。当時、赤いシューズが本当にかっこよかったです。でも、クリートの調整幅がシビアで、僕には合わずに成績は下がってしまいました笑。

―今履いているサイクリングシューズを見せていただくことはできますか?

今は真面目用と通勤用みたいな感じで2足あります。練習に行ったり、頑張るときはSHOTを履いていて、通勤の時はWIRE ランプレ・メリダモデルのシューズを履いています。当時は限定でこんなものもついていたんです。

SIDI SHOT
SIDI WIRE ランプレ・メリダモデル

―シューズカバーですか?

そうですね。このカバーをつけたらどんなシューズでもSIDIになるじゃないですか笑。シューズが汚れるのが嫌なので、雨の日とかに使っています。

―SS24モデルではデザインも変更になりましたが、ご覧になりましたか?

やっぱり見ればSIDIだと分かるデザインですよね。見た目のデザインは変わっていますが、シューズの形は変わっていないですね。

―確かにデザインは変わりましたが、ラスト(足型)は変えていないので、形は変わっていないですね。目の付け所が違いますね。SS24モデルの印象はいかがですか?

どう言ったらいいんだろうね。シューズの難しいところは新しいからいいかっていうと、実はそういうものでもないところなんですよ。みなさん機材は新しいものがいいって思うんだろうけど、シューズに関しては自分に合うものがいいんじゃないの?って思いますね。

SIDI 最新モデル SHOT 2S

―合うか合わないかの判断はどこでしますか?

僕は基本的には形ですね。理想のシューズっていうのは、僕の中では決まっていて、いろいろな靴を手に取って、足を入れてみて、しっくりくるものを選びます。SIDIを選んだ決め手は素材のしっかり感とヒールカップです。カカトの収まりとアキレス腱の入り具合がよかったのはSIDIしかなかったです。靴の中で足が滑らないので力が逃げずに漕ぐことができます。

―カカトの固定がポイントですか?

そこが一番の魅力ですね。もちろんSIDIが合わない人もいると思います。でもSIDIがフィットするように感じる人は、他に選択肢はないと思いますね。最近は他のメーカーでは柔らかい素材でアッパーを作って、ダイヤルで締めるようなサイクリングシューズもありますよね。足を入れた時は楽だと思いますけど、サイクリングシューズは普通のスニーカーとは違って歩くような動きはしないので、柔らかさは必要ないと思います。それよりも、履いた時に足に当たらなくて、しっかりと固定されるサイクリングシューズっていうのが一番最高です。

―今のシューズは何年くらい履いているんですか?

SHOTは3〜4年くらい現役です。もう一足同じものを持っていますが、SIDIは長持ちするので、いつ履き替えようかと思っています。アッパーの素材も好きです。柔らかいものだと足がずれてしまってダメですね。

―他にもこだわりはありますか?

ビンディングの着脱は、レースの時は一度はめたらゴールまで外さないですよね。普段も同じで何度もつけ外しをして「かかとを捻る動き」をするとシューズの形が緩くなるというか、変わってしまう気がするので、信号待ちでもガードレールに掴まったりして極力足を外さないようにしています。足を付く場合も左右交互につくとか(笑)。小さなことですが大きな違いだと思っています。

あとはシューズを履いたときに締める順番も決まっていますね。足とシューズの位置をしっかりと確認して、上から締めていきます。

―締め具合は決めているんですか?

フィーリングですね。靴下の裏の厚みとか、足の疲れ具合とか、コンディションによって調整しています。そうすると何がいいかって、ちょこっとだけですけど、足を誤魔化せるんですよ。調子の悪いときにすると絶好調のようにはいかないけれど、少しだけ助けてくれる感じがするんです。

―SIDIの新モデルについてはどう思われますか?

変わらないからいいものもありますよね。だから、新しいモデルが出たときに、安心して履けると思います。デザインが変わっても、重要なのはやっぱり形なんです。価格帯によって形状が変わるブランドもありますが、SIDIはトップグレードからエントリーグレードまで靴としての形は同じですよね。だからもう履いてみなくても、見ただけで足にフィットするシューズだなっていうのが分かります。


デザインが一新されたSIDI SS24モデルのサイクリングシューズについては、下記のブランドページからご覧ください。

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SIDI ブランドページ
サイクルクリニックK& 住所:〒156-0051 東京都世田谷区宮坂1-28-7(城山通り沿い)


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